2024/12/26
テーマ:「口腔から全身の健康を科学する」
2024年11月17日
会場:東京ビッグサイト 東 1~2 ホール
参加の目的:
院長
1:口腔内スキャナーの動向(ソフトの改良度合いを含む)
2:レントゲンCT/Pantomo/Cephaloの最近の機能と問題点
3:一般歯科材料製品について、診療器材等新製品のチェック
4:出版社の一般歯科医療出版物のチェック
スタッフ
1:一般歯科材料製品について、受付・診療に関わる製品のチェック
(印象関係の材料/石膏/消毒関係の機器・材料/カルテ/PMTC等)
2:一般歯科医療出版物のチェック(コミュニケーション/MFT関連)
今年のデンタルショーについて:
院長:
1:スキャナー等3Dデジタル系の商品がここぞとばかりに出てきている。
スキャナーの普及が進んでいるが、普段使いで使用されている先生は少ないと聞く。
気になるのは、一般歯科の先生方との飲み会でよくミリングで作成されたクラウンのフィットが良くないという愚痴を聞かされることである。直接スキャン(口腔内)と模型のスキャンとは微妙に異なる。また、技工所内でミリングによりクラウンを作成する場合、どの程度のセメントスペースを確保するか?模型の石膏膨張率は?等配慮しなければいけないことは多い。どこをどうすればエラーが減るのかを理解して製作しないと使えない補綴物になってしまう。
2:レーザーを使用した3Dプリンターも多く展示されている。これは、矯正治療に使用されるマウスピースを作るのが主体となっている。(インビザラインの様な)技工所に聞くと、それで製作した模型はレジンのため、通常のリテーナーは製作できず(分離ができないため)再度印象を取って石膏模型に置き換え、その上でリテーナーを製作しているそうだ。手間が多く何のために3Dにしたのかわからない。
当院は、顎変形症患者さんのCTデータより上下顎実体モデルを熱溶融性3Dプリンターで製作している。材質はPLAでこれもレジンとの分離は良くない。レジンとの分離が容易で収縮率が低く製作が容易な材料の開発が求められる。