2017-11-11 東京デンタルショー2017|しばた歯科矯正クリニック|大井町の矯正歯科

2017-11-11 東京デンタルショー2017
11月11-12日 東京ビックサイトにて東京デンタルショー2017が開催されました。
最近の歯科業界の傾向がよくわかります。
 
1:IT化が進んで来ています。
模型から若しくは口の中から直接(3次元データの)スキャンをおこないます。出来上がった、上下の歯型の3次元データを、噛み合わさせて、コンピューター上で模型が噛んでいる状態を再現します。(今までは、咬合器に模型が付けられて作業が行われます)
削られた歯の上に人工物(被せ物)を製作するわけですが、被せ物の3次元データーを製作し、3Dプリンターに送って、被せ物を製作します。一般の3Dプリンターの10から100倍の細かくミクロン単位の作成物です。セラミック系のブロックからレーザーで削り出し(ミリング)を見てきましたが、技術の進歩はすごいものだと思います。
 
2:消毒関係についても徐々に変化をしてきています。
昔は、ユニバーサル・プレコーションから始まり、現在はスタンダード・プレコーションに落ち着いてきています。消毒するからといって強すぎるものは、廃棄の際に環境汚染がおこります。きちんと消毒/滅菌はできるけど、環境に優しい薬剤が徐々に出てきています。また、治療等で使用した器材に関しても以前は水洗が当然でしたが、水洗すると汚染が広がるということで、薬液に直接漬けるようになってきています。強い消毒剤で安全と思われて使用されてきたグルタラール製剤は、日本以外はほぼ使われなくなってきているとのことでした。消毒・滅菌ができ、時間が短く、作業するスタッフに安全で、自然に優しいという薬剤や器材の選択が必要となってきています。当院は矯正歯科医院のため鋼の使用が多く、錆びにくい消毒システムへと専門家と相談しながら変更予定です。
3:本の購入
デンタルショーは、歯科専門の本屋さんが各社勢ぞろいします。町の本屋さんでは売っていません。そのため、歯科専門書の新刊を手に取って見るチャンスはほとんどありません。こういう機会に全ての書店を回ります。1:で書いたように、歯科業界の進化のスピードは速いため、常に新しい情報を取り入れる必要があります。今回は「歯の移植」を含め3冊の本を購入しました。